御鎮座170年奉祝祭
奉祝祭(7月23日)
平成17年7月23日、昭和30年に斎行された奉祝祭以来50年ぶりに御鎮座170年奉祝祭をご斎行申し上げました。多くの方々のご参拝を見込み、午前11時と午後3時に2回執り行いました。
大神様が御鎮座になられて170年という節目をお祝い申し上げると共に、様々な奉祝行事をお仕え申上げます事をご報告させて頂きました。また、この170年間、大神様の御加護をいただいてきたお礼を申し上げると共に、今後も益々御神徳を賜り、益々お護りいただきますようお祈り申し上げました。
祭典中には地域有志により「献花・献茶の儀」も執り行われました。和服を身に纏った奉仕員から宮司にお花、お茶、お菓子が受け渡され、宮司から大神様にお供え申し上げました。奉仕員はご参列の方々と共に御神前に進み玉串を捧げ参拝されました。
献花の花の華やかな姿が参拝者の目を楽しませてくれました。
奉祝行事(7月3日)
天 満 楽 市
古来より日本では森羅万象に神々が宿っており、人間はその恩恵をいただいて生活をしていると考えてきました。しかしながら、現在の日本はあらゆる意味で飽和状態であり、使い捨ての時代になってきています。大神様の恩恵を大切にし、物を粗末にしないようにと、境内で地域の方々が出店され「天満楽市」(フリーマーケット)が開催されました。
当日は残念ながら朝から雨雲がよどんでいましたが、出店者様の厚い情熱により「雨が強くなるまで」という限定された時間の中、開催されました。
しかし、ついに雨が降り始め、残念ながら午前中に雨による中止を余儀なくされました。
出店者が後片付けをされてる作業中も、次回の開催を望まれる声が多く届きました。
天 満 寄 席
神社、神道は宗教でありながら日本古来の伝統や生活習慣に深く根付いており、今後も日本の伝統・風習を守って行く立場にあると考えられます。その神社において伝統芸能である寄席を開催し、歴史ある日本の伝統芸能を再確認いただき楽しんでいただきました。
生憎の雨模様でしたが、開演時間には当社の大広間が埋まるほどの多くの方々に足をお運び頂きました。古典落語から創作落語までバラエティに富んだ演目が4名の落語家により演じられました。
楽しい時間に限って早く経ち、お開きになる午後7時まで笑い声が止むことはありませんでした。
奉祝行事(7月23日)
お 茶 席
奉祝祭の祭典中に執り行われた「献茶の儀」にて大神様にお供えしたお茶を、ご参拝の皆様にお分かちしました。大神様のお召し上がりになった物と同じお茶を召し上がる事により、益々の御神徳をお受けいただきました。
多くの方々がお参りの後に召し上がられ、用意したお茶菓子は瞬く間になくなりました。
現在も春の「筆供養・献茶祭」斎行後にお茶席親しまれています。
餅 つ き
日本の根本であり、また神社、神道の根本でもある五穀豊穣を再確認する意味でお餅をつきました。
八百万の神々のご加護によって実った作物から食べ物はできるという神恩に感謝し、ご参拝の皆様に振舞わせていただきました。
お茶席にもお持ちしましたので、お茶とお菓子とお餅という組み合わせになりましたが、皆様に大変喜んでいただきました。
提灯祭(夏祭まで)
境内にご奉納いただいた提灯を揚げ、益々の大神様の御加護をお受けいただきました。大神様の御神徳のお陰か、有難い事に200灯近い沢山のご奉納を賜り、境内一面に賑やかに揚げることが出来ました。
日没後は灯りを灯しました。提灯からこぼれる赤い光が境内を幻想的に包みました。皆様には幻想的で厳かな御神灯の灯りもと、ご参拝いただきました。
その後は献灯祭として継続され、今でも夏祭、正月に揚げ大神様の御加護をお受けいただいております。
奉祝行事(7月25日・夏祭)
稚 児 行 列
例年の夏祭渡御に、御鎮座170年奉祝行事の一環として稚児行列が加わり練り歩きました。
お稚児さんは神様が降りられる依り代(よりしろ)と考えられています。榊などの依り代と同じです。
お子さんたちは装束を着け、お化粧をされ緊張した面持ちでした。保護者の方々は説明文に沿いお手伝いの方々と相談しながら、お化粧、着付けに奮闘していただきました。
準備が整いお祓いを受け、いよいよ練り歩きましたが、初めて履いたであろう慣れない草履を引きずりトコトコ歩く姿は可愛らしいものでした。
お稚児さんの列は、御神徳をお授けになると共に、夏日の暑い中お参り頂いた方々に笑顔を与え和ませてくれました。