夏 祭
夏 祭 宵 宮
7月25日夏祭の前日、24日に夏祭宵宮をご斎行申し上げます。地域のご来賓をはじめ、奉賛会会長や夏祭にご尽力頂いている多くの方々がご参列されます。
なお、夏祭をはじめ神社で行われる祭祀(祭典)は、その規模や賑わいとは異なる基準で「大祭」「中祭」「小祭」の三種類に区分されます。この区分に沿って御扉が開かれたり、御扉が閉じられたまま祭祀(祭典)が斎行されたりします。
当社の夏祭は中祭に区分されます。当社は大祭として例祭(秋祭)などを定めています。
渡御(神幸祭)
渡御は神幸祭とも言いますが当社は渡御と称しています。当社の渡御は御本殿にお鎮まりになる大神様が神輿にお遷りになり、氏子の手により氏子の地域を巡幸していくものです。
神輿に御分霊をお遷し申し上げ神社を出発する「出御(しゅつぎょ)」(宮出し)に始まり、氏子地域を練り歩き(渡御)神社に戻って神輿から御神座にお還りいただく「還御(かんぎょ)」(宮入り)を以て厳粛に終えます。出御の際には神幸祭(しんこうさい)還御の際には還幸祭(かんこうさい)を斎行申し上げます。
獅子舞や枕太鼓などは大神様のお供について廻り、氏子地域をお祓いします。
この渡御により神と人とが一体となり、人々は祭りを通じて活気を取り戻し、大神様もこうした人々の姿を見て喜ばれ、渡御する地域の各家々に御神徳を与えてくださるのです。
当社の渡御は、いつから行われているのか定かではありませんが、現存する写真や言い伝えによれば昭和28年(1953年)頃から始まり現在も伝統として受け継がれています。
神輿の本義
神の輿(こし)と分けて考えることができます。輿とは元来、貴人が用いた乗り物の総称です。つまり神様(御霊代)が奉安される(乗られる)輿という乗り物が神輿なのです。よって、神様が乗られている神輿を二階などから見下ろすことは、不敬な事として戒められています。
担ぎ手の身振体様として「わっしょい」が一般的ですが、合いの手拍子木などを含めてそれぞれ地方色や郷土色に溢れています。
神輿を担ぎ「振る」ことは「魂振り(たまふり)」と呼ばれる昔からの神事にもつうずるもので、神様の霊力がますます高められるのです。