御本殿の御祭神
鳥居をくぐると正面に見える、最も大きな建物が大神様が御鎮座される御本殿です。
この御本殿には三柱(3つ)の神様がいらっしゃいます。
菅 原 大 神
歴史上の人物、菅原道真が神格化され菅原大神と称されています。
承和12年(845年)にお生まれになり、早くから官途につき中納言、大納言などを歴任されます。昌泰2年(899年)には右大臣に任ぜられます。延喜元年(901年)左大臣である藤原時平の中傷により太宰権帥に左遷されてしまいます。同3年(903年)59歳で亡くなられます。
その後怨霊の活動が激しく、その霊が当時の御霊信仰・雷神信仰と結びつき天神と言えば道真公を指す様になります(これを天神信仰と称します)。やがて文道の大祖と称賛されるようになり、学問の神様・文学の神様・詩歌の神様として崇められます。
今では合格祈願と言えば、道真様が祀られる「天満宮」を指すほどになりました。
住 吉 大 神
底筒男命、中筒男命、表筒男命の三柱の神々を住吉大神と総称します。
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉国(よみのくに「死者の世界」)の穢れを清める為、祓除をされた時にお生まれになった神様です。海路平安の神様として崇められています。
稲 荷 大 神
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を指します。
農耕民族である日本人にとって稲は最も大切な食物であり、古来より稲、五穀を守護する神様の存在が考えられていました。それが稲荷大神です。その後工業が興り商業が盛んになると、農耕神から商業神、屋敷神と拡大し衣食住の大祖・万民豊楽の神霊として崇められるようになりました。